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倉橋会長のかわら版日記(2016年5月)

先日、東京芸術劇場で行われた、椎名雄一郎先生のJ.S.バッハオルガン作品全曲演奏・完結記念「バッハの世界〜3つのオルガンで聴く〜」のコンサートに行って参りました。
 ルネサンス・オルガンとバロック・オルガンの裏側にモダン・オルガンが存在しているという事は知っていましたので、それがどのように表れ、どんな音を醸し出すのか大変楽しみでした。
 1曲目、2つのコラール編曲<いと高きところでは神に栄光あれ>コラールBWV715の音を聞いたとたん、これまでと違う世界に引きずりこまれました。そして和音がこれでもかこれでもかと立派な不協和音が響き、まるで地殻変動のごとき凄さでした。それがルネサンス・オルガンの音だったのです。
 バロック・オルガンではオルガン小曲集より<おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け>BWV622を弾かれたのですが、私は一筋の光を辿りながら音楽と人が共に進んでいるようなイメージで聴き入りました。椎名先生の演奏の中で、聴衆の皆さんが心で歌っている、祈っている、そんな感じでした。折しも、演奏会は熊本の地震の直後でしたので、演奏前の椎名先生のごあいさつの中で、「被災された皆さまのために祈りの音楽を捧げたい」とおっしゃいました。まさにこの事でした。
 20分の休憩中にルネサンス・バロック・オルガンとモダン・オルガンの場面転換が行われました。オルガンがゆっくり回転し、モダン・オルガンが姿を現しました。形は緩やかな曲線に包まれ、色はホワイト、菩提樹(?)の模様はシルバーです。上品でしかも洒落ている素敵なオルガンです。調率は平均率に近い調律法だそうです。このオルガンのプログラムは、「トッカータとフーガ 二短調BWV565」「ソナタ3番 二短調BWV527」「幻想曲とフーガ ト短調BWV542」の3曲でした。音はボリュームがあり、一つ一つの音がくっきり聴こえてきました。そして3つのそれぞれの時代でも羽ばたけるバッハの音楽の力によい意味でのショックを受けました。 
 今回のコンサートは3つのオルガンの音を本当に楽しませていただきました。このような企画をしていただいた椎名先生に感謝申し上げたいと思います。3月の県民オルガン養成講座発表会の講評で椎名先生は、「ぺダルの音に手鍵盤の音を乗せていくように」とおっしゃっていたのですが、今回は生の良いお手本を聴かせていただきました。
 さあ!今年もいろんな演奏会に出かけましょう。

 

倉橋会長のかわら版日記(2016年4月)

今年は雪消えも早く、もう雪囲いをせっせと外している老人の姿が見られます。春の日差しは気持ちも体も気分が良くなります。3月、2015年度秋田県オルガン養成講座の発表会と修了式がアトリオンにおいて開かれました。受講生19名全員発表しました。バロックからロマン派、そして少し異質なフランス古典という幅広い作品が並びました。色々な曲を聴いてみたいと思っていらっしゃる方にはいいかもしれません。ただ、発表会ですからお聞きになりながら少しストレスを感じるかもしれませんが、それも楽しさのひとつでしょうか。
多くの講評の中で、「本番は緊張もあり、リハーサルのほうがよかった人も。本番で成果を出すためには演奏経験を積むことが必要。」というお話がありました。それを聞いた私たちは「じゃあ、月1回位ずつ本番があれば慣れてきてあがらなくなるかも」と単純に話したりしてました。
プログラムのトリを務めたNさんは、難曲のトリオ・ソナタを演奏したんですが(私にはとてもいい演奏に聴こえましたが)、「3楽章になったらそれまで調子よく進んでいたのにいつも通りできなかったのよ」と話していました。そのことについて先生は、「トリは待機している時間も長いし、3楽章になった時に疲れと集中力が無くなったんです。」とおっしゃいました。
私はその言葉を聞いて我に帰りました。演奏経験というのは、自分の体や気持ちを本番へ持っていくためにどうあればいいかを経験することなんですね。本番前に練習しすぎてもいけないし、空腹すぎてもいけないし、人それぞれ違うことではありますが。特に集中力の持続は日頃から磨いておかないと念ずるだけでは出てきませんね。さあ、どうしましょう。

 

倉橋会長のかわら版日記(2016年3月)

朝のNHK・FM「きらクラ」で、詩の朗読にマッチしたクラシック曲を選ぶ視聴者のコーナーがあります。詩の感じにあった曲を実にうまく見つけるものだなあと、感心しながら聴いています。学校の卒業証書授与の場面で、森山直太朗作曲「さくら」の一小節目をピアノで弾き始めただけで、保護者からは涙・涙・・。人の心に触れる音楽ってあるんですね。
2月、山道を車で30分ほど入ったところにある、おしゃれなたたずまいの温泉に行きました。熱めとぬるめの浴槽があって、ぬるめの方はいつまでも入っていられそうな優しい感じのお湯です。次の日の朝、お風呂に入るとどこか懐かしい音楽が流れているのに気がつきました。温泉とこんなにもマッチした音楽を感じたことはありませんでした。それはそれはしっとりとした尺八の音色だったのです。湯屋から見える木立の冬景色、温泉のお湯、そして尺八。どれも欠かしたくないものでした。
温泉のスタッフの方に無理をいって、そのCDを譲って頂きましたが、残念ながら我が家のお風呂にはマッチしそうにありません。心の中に大事にしまっておくことにします。

 

倉橋会長のかわら版日記(2016年2月)

先日、音楽関係者の間では若手音楽家の登竜門とも言われている、大仙市大曲新人音楽祭コンクールが行われました。会場内は20代前後の若者達が行き交い、若々しい声が飛び交い、真冬の何もない大曲とは思えない光景がみられました。大部屋の出演者控え室では、時間と共に次第に打ち解け、和やかな空気が感じられました。大曲ならではのスタッフの心遣いやおもてなしの心が通じたのかも知れません。
ここで嬉しいことがありました。前年の最優秀者、齋藤健太さん(サクソホン)が記念演奏のステージに立ちました。齋藤さんは共に出演した佐々木康平さんと「高く評価してもらった。秋田に何か還元できないか」ということから、記念演奏翌日(11日)に佐々木さんと羽後町で初のリサイタルにこぎ着けました。コンクールの成果がこのような形で秋田に繋がって来るとは、私は考えてもみませんでした。若者はやはり何かを持っています。20数年間ボランティア・役員として携わってきた私の心に光が差した気持ちです。
審査講評では、ピアノ、管楽器、声楽部門の全員の先生方が、「ブレスをしてもっと旋律を歌うことが大事」と話されました。オルガンのレッスンでもいつも指摘されていることです。「あなたはどう演奏したいのですか?」もう一度自分に問い返します。

 

倉橋会長のかわら版日記(2016年1月)

新年、明けましておめでとうございます。
12月は、大変穏やかな天気に恵まれ、除雪作業が無い分、少しお得な感じでした。
昨年のかわら版の会事業を振り返ってみますと、マチューさんによる目からうろこの夏のワークショップに始まり、国文祭アフター事業の聴衆参加型「旅する旋律」、25周年記念大川西根小学校パイプオルガンコンサートがありました。そして香取講座では、「旅する旋律」で用いられたコラールについての勉強会も大変有意義でした。
かわら版の会は、県民オルガン養成講座生達による、オルガンについての色々な情報や悩みを共有したいという気持ちから始まりました。それからほぼ20年の月日が経ちました。現在は前段に述べたような事業や情報誌の発行に取り組んでおりますが、底を流れているものは、私たち自らの研鑽ではないでしょうか。新年にあたり、今後の取り組みについて、かわら版の会の在り様はどうあればいいのかを含め、改めて知恵を出し合う歳にしたいと思います。
会員の皆さんの中には、しばらくオルガン練習や演奏から遠ざかっている方もいらっしゃるかと思います。また、始めてみてはいかがでしょうか?私は会員の皆さん一人ひとりのポジティブな活動を心に描いています。
HAPPY NEW YEAR

 

倉橋会長のかわら版日記(2015年12月)

〜クリスマスコンサートのご案内〜
今日から、もう12月、師走です。クリスマスコンサートの季節になりました。アトリオンでは13日(日)香取先生のオルガンで、メシアンとグリニの作品が聴けます。盛岡マリオスではハープと歌によるコンサートがありますのでご紹介します。
英国の作曲者、ベンジャミン・ブリテンによる「キャロルの祭典」を英国生まれのハープ奏者、キャサリン・ポーターさんの伴奏で月ヶ丘クワイヤが合唱します。指揮は佐々木まり子氏です。
市民の皆さんと音楽でクリスマスをお祝いする目的と、国際飢餓基金などチャリティコンサートとして長年取り組み、市民の皆さんに親しまれてきました。3・11東日本大震災からは、被災地の方々を覚えてのコンサートと名目を変更しました。
キャサリン・ポーターさんは、8歳からハープを始め、ケンブリッジ大学とロンドンのギルドホール音楽大学院で学びました。WECの宣教師として2011年3月来日。現在、盛岡聖書バプテスト教会、および「3.11いわて教会ネットワーク」の協力宣教師として被災地で活動しています。
この「キャロルの祭典」はピアノの伴奏で親しまれていますが、ハープでは演奏の機会が少ないので、良いチャンスかと思います。私も端っこの方で、合唱に加えさせていただいてます。
2015年12月20日(日)開演18:30 盛岡市民文化ホール(小ホール)
問い合わせ:盛岡月が丘キリスト教会 TEL 019−643−1755

 

倉橋会長のかわら版日記(2015年11月)

  〜三陸 星野富弘 花の詩画展から〜
9月のことですが、大船渡市・リアスホールにおいて「三陸 星野富弘 花の詩画展」が開かれました。その詩画展に私も団員のひとりなのですが、女声コーラス「グレイセスもりおか」が花を添えました。星野さんの多くの作品には曲が作られています。この日は、太田桜子作曲の合唱組曲「母の手」、なかにしあかね作曲の「喜びが集まったよりも」を演奏しました。リアスホール正面玄関前の野外ホールで歌いました。とても良いお天気で、青い空と海の風、木々のそよぐ音の中で、人と自然と音楽が一体となったライブ感覚でした。メンバー全員が詩画を鑑賞した後でしたから、詩画が持っている意味やイメージがすーっと私の心をつかみました。
「東日本大震災から4年、街も個人も、様々な変化の中に於かれ続けています。生きること、生かされていることの意味と喜びを花の詩画に込めて描き続けて来た星野富弘さんの思いを約90点の詩画に込めて、この度、三陸の皆様に広くお届けしたいと思い、準備を進めております。一枚一枚の詩画が皆様の励ましとなり、お力となることを祈り願っております。」と実行委員長の近藤愛哉さんは記してありました。
この日、私は自分や自分の周りをゆったりと見まわしたい気持ちになりました。そしてまだまだ、東日本大震災は続いていると感じました。

 

倉橋会長のかわら版日記(2015年10月)

〜私の「楽器発見」〜
先日、魁新報の「楽器はっけんR」という記事でリコーダーが紹介されました。それによりますと「リコーダー」は英語で「記録するもの」という意味だそうです。小さいリコーダーは鳥の声に近い音が出ます。鳥の声をリコーダーで吹くことで、鳴き方を人間が覚えたり、逆に人間がリコーダーを吹いて、節を鳥に覚えさせたりしたので、それが名前のもとになったということでした。
オルガンの語源はなんだっけ?と思い調べたところ、椎名先生の著書「パイプオルガン入門」によると「道具、楽器」を意味するギリシャ語「オルガノン」が語源と書いてありました。医学用語集では「器官、臓器、」を意味します。臓器も働くためには空気が必要です。人間も歌や言葉を発するためには空気が必要ですから、共通するものがあります。
リコーダーでは吹き口に息を伝え一つ一つの音を出しますから、まさに「息づかい」
が重要です。オルガンではパイプと鍵盤が離れているため、リコーダーのような感じにはなりませんが、鍵盤のタッチもまさに「息づかい」ですかね。

 

倉橋会長のかわら版日記(2015年9月)

  〜雑談、譜めくり〜
ある日のランチで、譜めくりについての話題になりました。譜めくりさんは、言わば黒子みたいなものですが、少し気になる行動をする方もいるようです。例えば、ピアノ演奏者と連弾をするぐらいの位置に座る、譜面を右手で堂々とめくる、起立しないでめくるなどです。譜めくりさんは演奏者の集中をさまたげないように、鍵盤から離れた位置で自分の上着(お腹)を右手で押さえ左手で楽譜右上を1ページであることを確かめてからめくるのがよいようです。めくるタイミングも大事ですね。どのタイミングかは演奏者に聴くのが一番です。オルガンの場合はストップの位置によってアシストが演奏者の左右へ移動しますので、少し違います。譜めくりにも作法(?)というものがあり、慣れていない人にはアドバイスも必要かなと思いました。
今年はものすごい猛暑でしたが、ちょっとずつ涼しい日が多くなってきました。夏が終わると思うと寂しい気持ちもしてきます。夏の疲れをどこかで癒さなくては・・・。

 

倉橋会長のかわら版日記(2015年8月)

 毎日むしむしした天気が続きますね。
でも香取先生の企画のもと、この暑さをふっとばすようなオルガンのワークショップがアトリオンと大川西根小学校で行われました。今回はオルガン製作者のマチュー・ガルニエさんをお迎えして、製作者ならではの深いオルガンのお話を聞くことができました。オルガンの3点セットといえば、「風、鍵盤、パイプ」ですが、もう一つ3点セットがあったんです。「金属、皮、木材」です。オルガンは自然界の材料を使って一つ一つ丁寧に作られていることから、長持ちもしますし、美しい音が出せるということでした。マチューさんが持参した色々な材料を手にとって見たり、においをかいだりする体験は童心に返ってとても楽しいものでした。目の前で組み立てられるオルガンを見ていると、そこにはたくさんの知恵や工夫がなされていて本当に感動ものでした。
マチューさんのお話から、子どもたちへの愛情やオルガン製作への強い信念がひしひしと伝わってきました。子どもたちのためのワークショップだったのですが、終わってみれば私自身のためのオルガン大発見の夏になりました。マチューさんに大感謝です。

 

倉橋会長のかわら版日記(2015年7月)

 5月、6月は私にとって、パイプオルガンに関わることがたくさんありました。まず一つ目は、ベラルーシとバルト三国を旅したこと。ラトヴィアのリーガ大聖堂で重厚なパイプオルガンの演奏を聴きました。迫力はもちろん繊細さも兼ね備えた豊かな音色に至福の時を過ごしました。二つ目は、椎名雄一郎先生のバッハオルガン作品全曲演奏会、最終回。バッハを研究された先生の一曲一曲を楽しませてもらいました。私はあのオルガンの余韻の中、少しでも多くバッハの作品に触れたいという気持ちになりながら、東京芸術劇場を後にしました。三つ目は、盛岡市民文化ホールのパイプオルガン入門講座に参加したこと。その理由はこの頃特にですが、色々なオルガンに触れてみたいと思うようになったことからでした。こちらのオルガンは、歴史的建造法に基づく北ドイツのバロックオルガンで、丸みをおびた外観に美しい菩提樹の装飾が存在感を増しています。演奏台はシンプルで少しさみしい感じもします。手鍵盤は松で作られ薄茶色で、タッチは繊細な感じです。初めての楽器に色々戸惑うことばかりで、演奏はまったくうまくいきませんでした。でもブクステフーデやバッハの曲には最高にマッチしているなと感じながら、演奏を楽しみました。

 

倉橋会長のかわら版日記(2015年6月)

 5月9日(土)、2015年度 秋田県オルガン奏者養成講座開講式でした。開講式の後は恒例の香取智子先生によるオリエンテーションがありました。このオリエンテーションは何回聴いても勉強になります。オルガン初級者には初級者の、中・上級者(?)にはそれなりのうなずきができるからです。今まで微妙だったことがすとんと頭に入ってきたり、音色や構造について確認ができたりします。先生のおっしゃることが少しでも多く分かるようになってくると、るんるん気分です。オルガンのやる気につながること間違い無しです。また、先生は毎回アプローチの仕方を工夫なさっていて、今回は様々な教会のオルガンについての紹介がありました。オルガンを弾くことから少し遠ざかっている方にはぜひオススメです。ときめきが再びよみがえってくると思います。
 話は替わりますが、盛岡市民文化ホール(019−621−5151)でパイプオルガン入門講座(座学&レッスン体験)第1回基礎知識編6月20日(土)13:30〜16:00、第2回レッスン体験編6月27日(土)午後。5月20日から受付開始してます。

 

倉橋会長のかわら版日記(2015年5月)

 私、盛岡に追っかけしてきました。昨年の「国文祭オルガンフェスティバル」で演奏された、所沢ミューズオルガニスト梅干野安未氏(Ami Hoyano)のプロムナードコンサート(盛岡市民文化ホール4/23)があると聞きさっそく行って参りました。春をテーマにトークを入れながら4曲演奏されました。

1曲目:J.S.バッハ「前奏曲とフーガ ト長調 BWV541」、2曲目:J.K.ケルル「カッコウのテーマによるカプリッチョ」、3曲目:G.リゲティ「ムジカ・リチェルカータより4.ワルツのテンポで、8.生き生きと力強く」、4曲目:C.Ph.E.バッハ「ソナタ ニ長調 Wq70/5」

特に2曲目は、大オルガンからストップのナハティガール(鳥の鳴き声)を出しながら、ポジティフオルガンとの共演で、心和む優しい音楽でした。選曲は変化に富み、全曲を通してとても美しい音が心に残りました。また、このホールのオルガニストであり、同じく昨年国文祭に出演いただいた渋澤久美氏と梅干野氏と短い時間でしたがお話する機会をいただき、国文祭繋がりに感謝×2の素敵な一日となりました。スタッフの皆様からは大変親切にしていただきました。また、お会いできることを楽しみに・・・・。

倉橋会長のかわら版日記(2015年4月)

 先日2014年度の秋田県オルガン奏者養成講座の発表会と修了式が行われました。お客様は多くはないけれど、耳の肥えた方々の姿がみられました。今年はプログラムが私好みで、どの曲も弾いてみたいという気持ちになりました。オルガン経験が長くなった方が多く、年々レベルが上がってきているように感じます。初級の4人の演奏は初級とは思えない落ち着いた演奏で大変驚かされました。
演奏後、香取先生、椎名先生、何かとお世話になっているアトリオンの仲谷事業部長さん始めスタッフの皆さんと茶話会が開かれました。この会がとても楽しいのです。皆さんのコメントが面白すぎて、大うけでした。香取先生は、1年間のご指導はもちろんですが、リハーサルから本番まで全員の演奏に微に入り細に入り寄り添ってくださいました。最後に椎名先生から発表会の通信簿をいただき、同期の仲間は解散となりました。

倉橋会長のかわら版日記(2015年3月)

 私の仲間との会話、「早いね、もう2月も終わりだね」「あと10ヶ月で来年が来るよ」
なんと月日の流れるのが早いことか。どうも年齢が上がるほど早く感じるらしい。そんな私が小さい子どもたちと共に、年齢を忘れる時間を過ごしました。2月17日(火)大川西根小学校1年生と2年生のパイプオルガン体験学習をしてきました。毎年担任の先生方の強い希望で声をかけて頂き、実現しているものです。

 

授業はオルガンのサイドの扉を開き、探検、観察することから始めました。そして発見したこと疑問に思ったところを発表させ、音の出る仕組みの説明につなげました。いよいよ待ちに待ったオルガンに触れる体験です。ほとんどの子どもたちは、ドレミなど関心がないのです。「指1本でどこでも弾いてみよう」「ぐーの形で軽く弾いてみよう」「手のひらで弾いてみよう」「雨が降ってきたよ」「ぞうさんがのっしのっし」2段鍵盤を思うがままに渡り歩き、躍動するリズムで子どもたちはその気になっていきました。もちろん小さな曲を一生懸命弾いた子もいました。触れているときの表情が素敵で、こちらもホントに楽しくなりました。なんて贅沢な時間でしょう。それに気づいていない子どもたちも、おもしろいですね。来年も楽しみにしたいと思います。

倉橋会長のかわら版日記(2015年2月)

うかうかしている間に2015年も、はや1ヶ月が過ぎました。インフルエンザの大流行や、国際的な人質事件など恐ろしいニュースが流れ、心が痛みます。
日本オルガニスト協会東日本支部2015、1月発行の「ニュースレター」を拝見しました。秋田の国文祭「オルガンフェスティバル」一色の内容です。香取智子先生を皮切りに、交流演奏会に出演いただいた平井靖子氏、渋澤久美氏、小野なおみ氏、梅干野安未氏から秋田への熱い気持ちがよせられています。私達の思いを代弁していただき、嬉しさでいっぱいになりました。
オルガンを通して繋がることでたくさんの方々との距離感が短くなった気がします。もし予算があればの話ですが、全国から秋田へ足を運んで頂けるようなコンサートが実現できないものかなあと・・・。夢です。

 

倉橋会長のかわら版日記(2015年1月)

国民文化祭が終わりましたので、今年は倉橋会長のかわら版日記としてスタートです!

みな様、新年あけましておめでとうございます。
昨年は 国文祭が行われ秋田県にとりましても、かわら版の会にとりましても演奏会の多い歳でありました。過ぎてしまいますと悩んだことや大変だった事などはすっかり忘れ、本番を無事終えたことの喜びや関係者のみな様からいただいたお力添えの方が、強く心に残っています。
先日、恒例の第24回大仙市大川西根小学校クリスマスコンサートが行われました。例年、口コミや新聞等の宣伝をしていますが、今年は声をかけたみな様ほとんどが、すでに予定に入れて下さっていて、楽しみにしているとおっしゃって下さいました。おかげさまでコンスタントに150名ほどのお客様がおいで下さっています。ここ数年、香取先生の演奏を中心に展開してきた効果の現れと思います。また、出演頂いた声楽家の野尻弘子氏が大曲中学校合唱部のヴォイストレーナーをしていらっしゃる関係から、中学生や高校生の若いお客様も沢山来て下さいました。ぜひ、リピーターになってくれることを願っています。
国文祭も終わりましたので、これまで掲載しておりました赤田実行委員長の「国文祭日記」を今年から私が担当することになりました。どうぞよろしくお願いします。
それではみな様、 幸せな一年になりますように。

 

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